ナース図鑑 No.005|声のボリュームMAX「クレーマキング」編(番外編)

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あなたの職場にも、こんな人いませんか?

外来や病棟で働いていると、治療やケアよりもクレームを入れることがライフワークになっている患者さんに出会うことがあります。
登場するだけで空気が張り詰め、誰もが「今日は嵐が来た」と感じるその存在。
私たちは冗談まじりにこう呼びます――“クレーマキング”

今回は患者サイドからの特別枠として観察してみましょう。


分類情報(名前/通称/分類/学名/生息地/特徴)

  • 名前:クレーマキング(通称:無敵のご意見番)
  • 分類:人間(ただし言葉の刃を自在に操る種)
  • 学名:Patientus complainus maxima
  • 生息地:外来受付前、ナースステーション付近、会計窓口、時に病室
  • 特徴(外見・口癖):
    • 常に眉間にシワを寄せている
    • 開口一番「ちょっといい?」から始まる
    • 話の大半が医療行為と関係ない(空調、雑誌、駐車場など)
    • 声のボリュームは半径3メートルに響く仕様

観察ポイント(起きがちなこと/周囲への影響)

  • 苦情の多くは診療と無関係だが、場の空気を一瞬で凍らせる
  • 院内全体のスタッフが対応に追われ、本来の業務が滞る
  • 他患者へのサービス低下にもつながりかねない
  • ただし、改善のヒントが混ざっていることもあるため無視はできない
  • 院長や管理職が出てきた途端、急にトーンダウンすることも

よくいる場所

  • 受付で「待ち時間が長い!」と声を張り上げる
  • 病室でナースコールを1時間に5回以上押す
  • 会計窓口で「なんでこんなに高いの?」と食い下がる
  • 退院指導中に「それ前にも聞いた!」と被せてくる

現場の目撃談(実体験)

  • 外来勤務時代、午後の混雑ピークに登場。「予約時間に来たのに、なんで呼ばれないんだ!」と宣言。理由を説明しても「待たせるなんて病院の怠慢だ!」と声量MAX。
  • そして極めつけは「看護師さんたちは裏でお茶でも飲んでるんだろ」の一言。いや、むしろ飲む暇がほしいです!
  • その後、院長が登場すると「あなたはちゃんとしてる」と急に態度を変え、院長だけを褒めて帰っていきました。

もしにいたら(上手な付き合い方のコツ)

  • 一人で抱えず、チームで対応する
  • 必要なことだけ拾い、過剰に反応しない
  • 対応内容を記録に残すことでトラブルを防ぐ
  • 場合によっては上司や医師に速やかに引き継ぐ
  • 同僚同士で「また来たね」と笑い合える余裕を持つ

まとめ

クレーマキングは、確かに厄介な存在。
でも、全てがただの迷惑ではなく、改善のヒントを含んでいることもあります。

大切なのは「全部を真に受けない」「必要なことだけをすくい取る」姿勢
そして同僚同士で「今日も現れたね〜」と笑える余裕を持てれば、モンスター患者もただの職場のネタに変わります。


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