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あなたの職場にも、こんな人いませんか?
患者さんのナースコールが鳴った瞬間に「あっ!どうしよう!」と声を上げ、先輩から少し声をかけられただけで「すみませんっ!」と反射的に謝る。
ペンライトを落とす→拾おうとしてカルテを落とす→そのタイミングで電話が鳴る。
まるでコントのような展開を生み出す存在――それがテンパリ=ナースです。
バタバタと病棟を駆け抜けるその姿は、同僚の心拍数まで上げてしまう。ちょっと厄介だけど、憎めないキャラクター。今回はそんなテンパリ=ナースを観察してみましょう。
分類情報(名前/通称/分類/学名/生息地/特徴)

- 名前:テンパリ=ナース(通称:あわあわ先輩/焦り姫/パニックメーカー)
- 分類:ナース目・オロオロ科・あたふた属
- 学名:Nursus Paniculatus
- 生息地:ナースステーション、採血室前、夜勤帯のナースコール集中エリア
- 特徴(外見・口癖):
- 額にいつも汗がにじんでいる
- 「え?」「どうしよう!」が口癖
- メモやペンライトをよく落とす
- 小走りが基本の移動手段
- 後輩より先に焦ることがある
観察ポイント(起きがちなこと/周囲への影響)
- ちょっとしたトラブルが大惨事のように見えてしまう
- 本人が焦ると、周囲が逆に冷静になる“テンパリ効果”が発動
- ミスを連発するわけではないが、効率が落ちる
- 患者からは「あの人、大丈夫かな?」と心配されることも
- 愛されキャラとして定着し、むしろ場を和ませる場合もある
よくいる場所
- 夜勤の急変コール中に「あわわ!」と駆け回る
- 採血ラッシュの朝、順番を待つ患者より先に脈拍が上がっている
- 電話とナースコールが同時に鳴り、両手が宙を泳ぐ
- Dr.の「今すぐね!」の一言に数秒フリーズしてから猛ダッシュ
現場の目撃談(実体験)
- 新人時代の私の隣には、常に「やばい!どうしよう!」と焦る先輩がいました。大抵は普通の数値なのに、自分だけパニックになっていたのを覚えています。
- カルテのペンを落とす→拾おうとしてカルテごと落とす→さらにナースコールが鳴る、という三段オチはコメディ番組そのものでした。
- 別の病棟では、40代のベテランにも関わらず「えっと、えっと…」と独り言を言いながら物を探す人がいて、後輩たちに「今日も平常運転だね」と逆に安心感を与えていました。
もし同僚にいたら(上手な付き合い方のコツ)
- 一緒に焦らず「大丈夫、ゆっくりでいいですよ」と声をかける
- テンパリが連鎖しないよう、あえて落ち着いた行動を見せる
- 大惨事ではないことを即座に言葉で伝え、安心させる
- ミスを責めず、笑いに変える余裕を持つ
まとめ
テンパリ=ナースは、職場に必ず一人はいた“オロオロ代表”。
見ている方はハラハラするけれど、不思議と憎めず、むしろ笑いと緊張感の緩和剤として機能することさえあります。
「いたいた!」「絶対いた!」と誰もが思い出すのは、焦ってばかりの姿と口癖。
そして同時に、「焦っても仕事は進むし、世界は終わらない」という小さな学びをくれる存在なのかもしれません。